「Toyota コースター」を10ヶ月かけてキャンピングカーにした僕が、実際に塗装した経験を元に解説していきます。
まず車の全塗装って素人にできるのか疑問ですよね?
実際に素人の僕が全塗装したのではっきりと言えます!
素人でもできます!!
しかし、オリジナル塗装のようなツヤツヤした感じは難しいです。
その場合はプロに頼むか、エアーコンプレッサーとスプレーガンを買って何度か練習すればできそうです。いずれも予算か時間がかかります。
僕は予算も練習する時間もなかったのでローラーで塗れる方法で全塗装しました。
実際に施工した行程をまとめたので、これから塗装してみたいという人はぜひ参考にしてください。
Contents
01. サビを落とす
中古で車を買った場合かなりの確率でサビが発生していることが多いです。
サビをそのままに塗装をしてしまうと、後からサビが浮き上がってきてしまいます。
それを防ぐためにヤスリでサビを落とします。
オススメの錆び止め
もちろん、サビを落とした後は、サビ止め液を塗るなど可能な限り手を尽くします。
サビ止めは水性がオススメです。
油性の場合、次に塗る塗料が弾かれる可能性があります。
僕たちはサビキラーを使用しました。
塗った後の見た目もカッコイイので、錆び止めとしても塗料としても有能です。
02. 車体をやする
車体をやすることによって、細かい傷をつけて塗料がのりやすくすることが目的です。
この行程はプライマーの種類によって必要あったり、なかったりします。
僕たちはヤスリ不要のプライマーを使用しましたが、念の為やすりました。
ヤスリは耐水ペーパーを使用し、番手は1000番あたりを使用しました。
下記のサイトに詳しく書かれています。
洗車
やすって出た鉄粉や汚れを綺麗にする為、ここで1度洗車しましょう。
まずは車まるごと鉄粉クリーナー!
塗布してから少し待つと鉄粉が紫色に浮き上がってきます。
シリコンオフ
次にシリコンオフで車の油分をしっかり拭き取ります。
これをやっておくと、塗料がしっかりと食いつきます。
シリコンオフは汚れを拭き取る時など何かと使えます。
自作キャンピングカーを作る最初から最後まで活躍してくれました。d
03. マスキングをする
1番地味な作業になりますが、この作業が塗装の全てといっても過言ではありません。
適当にマスキングしたところは、塗装がはみ出て汚くなってしまいます。
大きな範囲をマスキングしたい場合はマスカーが便利です。
マスカーはビニールが付いているマスキングテープです。
新聞紙もマスキングにかなり使えます。
なんといってもお金がかからない!!
また、通常のマスキングテープも種類が沢山あります。
安いものを買うと剥がしずらく、僕らのように後悔します…
ベトベトにくっついて、塗装後に剥がすのが大変でした。
今でも所々残ってしまっているんです…
マスキングテープは、アマゾンでまとめ買いするとお得です。
04. プライマーを塗る
塗料をそのまま車体に塗った場合、雨や衝撃などで剥がれやすくなってしまいます。
それを防ぐのがプライマー。
凸凹のザラっとした表面になり、接着剤のような役割で塗料がしっかりとのってくれます。
その中でもオススメのプライマーはミッチャクロンになります。
このプライマーはヤスリの行程がいらないほど強力で、1度塗った塗料は尖ったもので削らないととれないほどです。
本当に剥がれにくいです。
もちろんミッチャクロンもローラーで濡れます。
何かと液体を塗る機会ことは沢山あるので、一式まとまったものを用意すると便利です〜!
ミッチャクロンを塗るときは短毛ローラーがオススメ!!
短毛でも液を吸いすぎてしまうので、絞って塗ることをオススメします。
手袋をしないと手がめちゃめちゃ荒れるので気をつけてください。
写真に写ってるビニール手袋でも、くっついて敗れてしまうくらい強いです。
あとはただ説明書を読んで全面に塗るだけ。
塗ってから乾燥するまでの時間は、夏と冬でかなり時間差があります。
説明書に表記ある時間をある程度守りましょう〜!
05. 塗料を塗る
いよいよ仕上げです。
塗料の種類は千差万別、選ぶのも大変です。
その中で僕がオススメする2つは断熱塗料とタカラ塗料になります。
どちらもローラーで塗ることができ始めての塗装にぴったりです。
断熱塗料
言葉の通り断熱性のある塗料です。
ガイナ、アドグリーンコートなどが有名です。
これらは日本の宇宙ロケット開発技術を応用して作られた塗料で、ローラーで塗装できます。
実際に塗ったところに手をあてると、真夏でもひんやりします。
遮熱・結露防止・防音・防汚・空気質改善などその他にも素晴らしい効果があります。
僕たちはアドグリーンコートを購入しました。
アドグリーンコート 一斗缶(14kg)
マイクロバス 3度塗り
余り 1〜2kg
使用する前に攪拌機(かくはんき)でしっかりと混ぜてやりましょう。
使用する塗料によって攪拌する時間も異なってくるので、説明書を読んで確認してください。
攪拌機はインパクトドライバーで使用できる簡易のものでも問題ありませんでした。
広い面はローラーで塗って、細かい箇所はハケで塗っていきます。
アドグリーンコートは3回ほど重ね塗りしました。
断熱塗料はセラミックが入っているので、塗り終わりはザラっとした肌になります。
タカラ塗料
大阪にある車専用塗料専門店で、刷毛やローラーでムラなく全塗装できる素晴らしい塗料です。
自分好みの色をオーダーできるので、既存のものに好みの色がない場合はオーダーしましょう!
オーダーする前に絵の具を直接車体に塗って遊んでみました。
近しい色を何回もテストして、自分のオリジナルカラーを作ります。
小さい画用紙にオリジナルカラーを塗ってタカラ塗料に送付します。
ミッチャクロン×タカラ塗料のテスト
アドグリーンコートの上に、タカラ塗料を塗ることになりますが、この間にミッチャクロンを塗るべきかテストしました。
左 アドグリーンコート → タカラ塗料
右 アドグリーンコート → ミッチャクロン → タカラ塗料
明らかにミッチャクロンを塗った上にタカラ塗料を塗った方が綺麗に色がでています。
ということで、塗る前にミッチャクロンを塗ることに決めました。
タカラ塗料のスプレー塗装
まずは、マスキングテープでどこまで塗るか決めていきます。
下半分を黄色にしたかったので、マスキングテープを写真のように貼りました。
窓から下に何センチか決めて、鉛筆で印をつけて長いマスキングテープを慎重に貼りました。
もちろんローラーでも塗れるのですが、電気で使えるスプレーガン「ペンキ屋くん」を使えばムラなくより綺麗に塗れます。
1週目から綺麗に塗ろうとすると厚塗りになってしまい、ムラになってしまいます。
1週目はどうしてもムラがでるので、気にせずにそのまま進めていきましょう!
スプレーガンで4度塗りくらいしたら色がしっかりでてきます。
タカラ塗料 6kg
マイクロバス下半分 スプレーガンで4度塗り
余り 3kg
計算して購入したはずが、3kgも余ってしまいました。
スプレーガンで塗装するとかなり少ない量で塗れるのでしょうか!?
塗装の注意点
説明書にも必ず書いてあると思いますが、気温が低すぎる場合は絶対に塗らない方が良いです。
というのも通常乾く時間になっても全く乾かず、そのまま夜になって結露で塗料がたれることとなります。
実際に僕もちょっとくらい大丈夫だろうとやってしまいました。
朝起きたら、白い液体がだらだらと車体から流れ出ており悲惨でした。
車の全塗装を終えて!
想像以上にマスキングが大変!!
ただ自分でもこんなにも綺麗に塗れると思っていませんでした。
皆さんも楽しくチャレンジしてみてください!
何か分からないことがある場合は #BohemianLife にご連絡ください。