車で電気を使えるようにする為には様々な機械が必要になります。
そこで、今回は機械の紹介とオススメのアイテムを紹介していきます。
V(ボルト)、A(アンペア)、W(ワット)を見てすぐに分からない人や、計算方法が分からない人は少し難しい内容になります。
【電気配線に必要な予備知識】を読んでから、この記事を見ることをオススメします。
電気を作るといっても色々な方法がありますが、ここではソーラーパネル(太陽光発電)で電気を作る機器を紹介します。
以下が大まかな電気の流れになります。
ソーラーパネル
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MPPT(ソーラーパネルの電気を変換する機械)
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サブバッテリー(作った電気を貯める場所)
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インバーター(100Vに変換し、家庭用の家電を使えるようにする機械)
Contents
ソーラーパネル
これは説明するまでもありませんが、太陽の光を電気に変えるパネルのことですね。
どんどん小型化、高出力に進化しています。
パネルによって生み出せるW(ワット)が違います。
ソーラーパネルの種類
皆さんが想像する硬い板状のソーラーパネルが一つ。
もう一つはフレキシブルソーラーといい、ペランペランで薄く、曲げられるソーラパネルがあります。
フレキシブルソーラーのメリット
・車体の湾曲にそって貼り付けることができる
・軽い
・取り付けやすい
デメリットは
・高い
・耐久性が少し劣る
・発電率も少し劣る
オススメのソーラーパネル
オススメはソーラオフというサイトで、車の幅に合ったソーラーパネルを購入することです。
比較的安価に沢山の種類が売ってるので、このサイトをチェックです!
見た目がフィッシング詐欺サイトみたいですが、ちゃんと物が届いて動きました!
チャージコントローラーとケーブルが一緒になっているものでも良さそうです。
予算があればフレキシブルも候補に入ってきますね!
車の天井幅、対荷重、施工の時間と相談しながらどちらにするか選択する必要があります。
MPPT(最大電力点追従)
MPPTとは
ソーラーパネルから電気を引っ張ってくる機械です。
ソーラーパネルのV(ボルト)は太陽の強さによって変動しています。
その変動したV(ボルト)を一定のV(ボルト)に変換して流してくれます。
機械によって、12V、24V、48Vと変換する値が違います。
自分が構築するシステムに合わせて選びます。
オススメのMPPT
オススメはvictron energyのMPPTです。
実際に使っていますが、問題なく良い仕事をしてくています。
携帯でソーラーパネルがどれくらいの電気が生まれているか確認できます。
過去のデータも残るので平均値も割り出すことができます。
欠点は値段が高いこと、日本語の情報が少ないことです。
RenogyのMPPTも人気があります。
Renogyは日本語対応で、Youtubeにも情報が沢山あるのでオススメです。
Renogy社でシステム全体を組むと、Bluetooth®で一括管理できるのでめちゃオススメです。
MPPTと走行充電を同時に接続できる機器もあります。
Renogy社の製品はほとんど12V用に作られています。
24V対応製品が少ないので、Renogy社で24Vシステム全体を組むことは難しいです。
サブバッテリー
サブバッテリーとは
ソーラーパネルなどで作られた電気を貯めておく場所です。
蓄電できる量が多いほど値段が高くなりますが、その分貯めて置ける電気量が多いので雨が続いても電気を持たせることもできます。
規模は違いますが、病院などの予備電源もこのシステムで電気が貯められています。
こちらも基本12V、24V、48Vで売られています。
12Vを直列で繋いで24Vにするということもできます。
商品によって直列繋ぎができないものもあります。
オススメのサブバッテリー
オススメは、ampere time のサブバッテリーです。
実際に4つ購入して2直2並列で使用していますが、1年たって何の問題もなく稼働しています。
市場でかなり安い部類に入るリチウムイオンバッテリーですが、作りはしっかりしています。
サブバッテリーについて、もっと詳しく書いた記事もあるのでぜひチェックしてください!
走行充電(DCDCチャージャー)
走行充電とは
エンジンが始動したら、オルタネーターという機械が電気を作ります。
その電気がメインバッテリーに蓄電され、エンジン始動や、ワイパー、ヘッドライトを動かします。
そして、メインバッテリーの充電が十分な時は、電気をたれ流しています。
そのたれ流している電気をサブバッテリーまで運んで、無駄なく使用できるようにするのが走行充電です。
オススメの走行充電
やはりここもRenogy社の走行充電がオススメです。
MPPTと走行充電が一緒になった便利な機械もあります。
これが使えたら配線もかなり楽にできますね。
12V用のものしか見当たらないので、24Vでシステムを組む人は使用できません。
僕はvictron energyの走行充電を買いましたが、間違えてBluetooth®無しを選んでしまいました。
正直この機械の使い方わかっていません。
インバーター
インバーターとは
一定のV(ボルト)を一定のV(ボルト)に変換する機械です。
12V → 100Vに変換
12V → 24Vに変換
などです。
日本は家庭コンセントが100Vなので、主に12V→100Vに変換する機器が売られています。
出力について
機器によって出力量が決まっていて、下のレノジー社のインバーターを参考にすると
定格1000W 最大2000W と表記あります。
常に1000Wまで使用可能ですよ。
一瞬だけ2000Wまで使っても耐えられますよ。
という感じです。
正弦波・矩形波・修正正弦波
正弦波・矩形波・修正正弦波などと波形によって種類がありますが、正弦波一択で考えて良いかと思います。
矩形波・修正正弦波のインバーターを使って家電が壊れたというレビューが沢山でてきます。
起動音
注意する点は音です。起動音がかなりうるさいインバーターも中にはあります。
車の中に設置することになるので、設置方法と場所によっては常にうるさいインバーターにうんざりしてしまうことでしょう。
YOUTUBEなどで起動した時の音に注目して映像を見てみてください。
うるさいインバーターなどはレビュー欄に書かれていたりします。
オススメのインバーター
僕のオススメはvictor energyのインバーターです。
定格3000Wの出力があり、IHとケトルを同時に動かせます。
更に家庭コンセントからサブバッテリーに充電できる機能もあります。(外部電源)
欠点は高いこと。
あまり日本に情報がないことです。
また、MPPTとインバーターが1つになったものも販売されています。
これだけでも配線が楽になります。
これは少し大きいのと、音がうるさいかも‥
山小屋を作る時なんか役立ちそうなアイテムですね〜!
ヒューズ
ヒューズとは
ケーブルの許容量を超える電流が流れたときに、強制的に電気の流れを止めてくれる機械です。
電流が流れすぎると、勝手にOFFにしてくれるスイッチみたいなものです!
漏電や配線ミスなどで思いも寄らない電流がケーブルに流れることがあります。
ヒューズがないと、電子機器の故障を招いたり、最悪の場合発火してしまいます。
サブバッテリー、ソーラーパネル、走行充電、インバーター、それぞれにヒューズを入れておくと安心です。
ヒューズは使用する機材によって形が異なります。
上記のヒューズは、直接プラスの電気ケーブルに繋げるタイプになります。
車用の12V、24Vヒューズにも3種類タイプがあるので確認して購入してください。
以上が自作キャンピングカーで電気を作る主な機材になります。
それぞれ機材の役割が理解できたら、次はいよいよシステムを構築していきましょう。