電気ケーブルの選び方
初めて電気ケーブルを選ぶときって何がなんだか分からないですよね。
間違ったケーブルを選んだら発火の原因にもなるし、機器の故障にもつながる。
僕も自作キャンピングカーを作るとき1番の不安でした。
【一目で理解できるサイトがあれば嬉しいのにな。】とその時強く思ったので、
半年ほどの勉強と、実際に施工した経験を踏まえて記事を書く事にしました。
この記事を読めば、初めての方でもケーブル選びが簡単に理解できます!
それでは本題に入りましょう!!
まず最初に、
適正のケーブルを選ぶ為に必要なこと・・・
電気ケーブルを選ぶ鍵は、そこに流れるアンペア(A)を知ること!!
これをまず1番に考えましょう!
アンペア(A)が分かれば、それに合ったケーブルの太さを割り出せます。
ケーブルが許容できるボルト(V)にも制限がありますが、ボルト(V)は許容幅が大きいので問題になることが少ないです。念の為確認は必須です。
ケーブルの表記はSQ、「スケ」と呼ばれる日本基準。
AWGというアメリカ基準があります。
ただ特に気にすることなく、表を見ていけば問題ありません。
ケーブルサイズの表
サイズ(SQ もしくは mm2) | AWG | 外形(mm) | 許容電流(A) |
---|---|---|---|
1.25 | AWG 16 | 0.9 | 19 |
2 | AWG 14 | 1.1 | 27 |
3.5 | AWG 12 | 1.5 | 37 |
5.5 | AWG 10 | 3.1 | 49 |
8 | AWG 8 | 3.7 | 61 |
14 | AWG 6 | 4.9 | 88 |
22 | AWG 4 | 7 | 115 |
38 | AWG 2 AWG 1 | 9.1 | 162 |
60 | AWG 1/0 AWG 2/0 | 11.6 | 217 |
80 | AWG 3/0 | 269 |
電気ケーブル選び方の例
家庭用コンセント(100V)で稼働する1400Wの「ドライヤー」で考えてみましょう。
電気の計算方法は覚えていますか?
ボルト(V)× アンペア(A)= ワット(W)
ドライヤーに上記の式を当てはめると。
100(V)× ?(A)= 1400(W)
小学校で習った簡単な方程式が役に立ってきます。
1400(W) ÷ 100(V) = 14(A)
と求めているアンペアがでました。
それでは上の表に戻って、許容範囲が14A以上で、少し余裕のあるケーブルを探してみてください。
上の表で14Aに当てはまるのは、1番上の1.25SQです。
許容電流19Aなので、5A余裕があって良いですね!
実際100VのDC(交流)はVVFケーブルを使用するので、上記のようなケーブルは使用しませんが、考え方は一緒です。
ちなみに上記のケーブルの許容ボルト(V)は600Vです。 ドライヤーは100V家電なので余裕ですね。
電気ケーブル選びで注意する点
注意する点、1つ目は
常に余裕を持ったアンペア(A)でケーブル選びをすること
18A使用する機器を、許容電流19Aの1.25SQケーブルで接続するのはオススメしません。
その場合は一段上の2SQ、許容電流27Aを選びます。
注意する点、2つ目は
ケーブルを大量にまとめて施工しないこと
ケーブルに電気が通ると熱が発生します。大量にまとめて施工してしまうと、その熱がケーブル同士で干渉してしまいケーブルから発火なんてことも考えられます。
可能であればバラバラで配線することをオススメします。
しかし車のような限られたスペースで施工する場合、配線を束ねる必要がどうしても出てきます。
多くの電気が流れそうなケーブルは単独で施工して、小さな電気しか流れないケーブルは一段太いケーブルを使用しつつ束ねて施工する。などの工夫が必要になってきます。
ケーブルは高いですが…
とにかく予算をケチらずに、余裕を持った選択をして欲しいです!!
まとめ
・電気ケーブルを選ぶ鍵は、そこに流れるアンペアを知ること!!
・表と使用する家電のアンペアとを照らし合わせながらケーブルを選ぶ!!
・常に余裕を持ったケーブルを選ぶ!!
・施工する時は配線を束ねすぎない!!