車で生活する上で切っても切り離せない電力。
電力はソーラーパネルなどで作られますが、作った電力をいつでも使えるように貯めておく必要があります。
その電気の貯蔵庫がサブバッテリーなんです!
そこでこの記事ではサブバッテリーの種類の違い、商品の比較をしていきます。
バッテリーに必要な予備知識は
V(ボルト)
基本的に車は12V、バスやトラックなどは24Vの電気を使用してエンジンを点火させている。
車用の電子機器も12V、24Vで統一されている。
ah(アンペアアワー)
容量はahとVで表記される。
電気の計算式
V×Ah=wat
例えば
12V 200ah = 2400W
24v 100ah= 2400W
アンペアが違うけど容量は同じになる。
サイクル
何回充電できるかをサイクル数で表示。
2000サイクルというと、2000回充電するまでほとんど劣化なくいける
SOA(安全動作領域)
バッテリーを安全に扱うには、指定内の温度内にする必要がある。
だいたい0度以下で充電を行うと危険。
指定内の温度で扱うと、ショートか最悪の場合爆発する場合もある。
BMS(バッテリーマネジメントシステム)
言葉通りバッテリーをコンピューターで制御する機械だ。
リチウムイオンバッテリーの場合ほとんどこの機械が内臓されているが、劣悪品の場合ついていないこともあるので確認が必要。
BMSは主に以下の制御をしてくれる
(1)過充電、過放電を防ぐ機能
(2)過電流を防ぐ機能
(3)温度管理を行う機能
(4)電池残量(SOC)を算出する機能
(5)電圧の均等化(セルバランス)を行う機能
鉛とリチウムの違い
サブバッテリーには大きく分けて二つの種類があり、
値段や使用方法が大きく違うそれぞれの特徴は?
鉛ディープサイクルバッテリー
フランスのプランテさんが1859年に発明した。
今も自動車のメインバッテリーを初め多くの用途に使用され続けており、
メンテナンスはものによって違うが、水を足す必要があったり、フル充電された状態で保管する必要があったり、50%以下にならないように気をつける必要があったりと少し大変。
メンテナンス不届きで、硫化水素が発生し死に至る事件も起きている。
寿命はおおよそ200〜500サイクル(充電可能数)で、その後の容量は60%ほどになってしまう。
なんたって重い
リチウムイオンバッテリー
ジョン・グッドイナフさんと水島公一さんらがリチウムコバルト酸化物が利用できることを発見したこをきっかけに、旭化成(株)の吉野彰さんがリチウムイオン電池を発明。1991年ソニーが初めて商品化した。
日本に精通するバッテリーなのだ!
エネルギー密度が高く、携帯電話やスマートフォン、ノートパソコンの内蔵電池として多用されている。
安全性は鉛ディープサイクルより優れているが、「プラス」と「マイナス」が直接つながる「短絡(ショート)」が原因で発火してしまう。ボーイングでリチウムが燃えてしまった事件は有名だ。
2000回〜4000回以上の充電を繰り返すことことができ、その後の容量は80%ほどになる。
なんたって軽い
リチウムイオンバッテリーは、容量の90%までエネルギーを使用することができる。
安全性を考慮した使用方法を考えたら、鉛バッテリーは25%ほどしか使用できない。
リチウムは実質3〜4倍近く多い容量が使用できる事になる。同じ100ahでも凄い違いだ!
ということで、どう考えてもリチウムイオンバッテリー1択なので、市場ですぐ買える商品を確認してみた。
バンライフにオススメ リチウムイオンバッテリー 比較
Renogy
12V 50ah | 43,000円 (1ah=860円) |
12V 100ah | 77,000円 (1ah=770円) |
オーストラリアのブランドで、ソーラーパネルを初めRV用の電気系統では世界でも有名な会社。
高額だ。
4000サイクル以上で、直列の使用は不可。
ブランドの信頼性もあり、作りもしっかりしている。
youtubeでも高評価しか見ない。
SOK
12V 100ah | 103,590円 (1ah=1,035円) |
12V 206ah | 143,990円 (1ah=698円) |
海外のVanLifeを見ると、SOKバッテリーを使用している人をよく見かける。
ボート用に耐水になっているものもあり、安全面、機能面共にトップクラス。
値段もトップクラスだ。
24Vシステム用(直列可能)なバッテリーを選ぶと上記の値段になる。
KEPWORTH
12V 40ah | 25,990円 (1ah=650円) |
12V 100ah | 47,000円 (1ah=470円) |
12V 200ah | 91,000円 (1ah=455円) |
この中では1ahあたり最安値のリチウムイオンバッテリー購入している人も多く、評価も高いがリチウムイオンバッテリーにとって大切な温度感知システムがついていない。
リチウムイオンバッテリーはSOA(安全動作領域)というものがあり、基本的に0°〜60°となっている。
それ以外での動作をした場合は内部ショートや最悪の場合爆発の可能性もある。
なので、BMSという内部にあるシステムで、適切なタイミングで動作を自動で止めることが必要になってくる。
この商品の場合、過充電などのシステムは入っているが、温度に関してのシステムが入っていないということだ。
分解して中を確認しているYoutubeでは、つくりが粗悪でおすすめしないとのこと。
Ampere Time
12V 50ah | 25,999円 (1ah=519円) |
12V 100ah | 58,849円(1ah=588円) |
12V 200ah | 94,699円 (1ah=473円) |
4000以上のサイクル
最大4個直列と並列どちらでもつなぎ合わせることができる
5年間の保証
稼働温度:充電:0°C−50°C;放電:−20°C−60°Cと表記があるが、アメリカのYoutuberが分解したところ、こちらの商品も低い温度の制御装置がないことが分かった。それ以外のつくりは値段以上で素晴らしいと話している。
彼はVictronの温度感知システムを導入してSOA(安全動作領域)の問題を解決していた。作業も決して難しくなさそうだ。
これまで調べた結果、お金に余裕があればRENOGYかSOKを購入する。
Ampere Time 12vの200ahはコストパフォーマンスが非常に良いので、
お金に余裕がない僕はこちらを4つ購入した。
2直2並列でつなぎVictronの温度感知システムを導入する。